設 立 趣 旨 書
特定非営利活動法人 セイフティフィールズ
設立代表者 金 子 昭 浩
既に、我が国の高齢化率は17.3%となり、先進国でも例をみない速度による高齢社会となっています。この急激な高齢化に伴い増加するであろう需要を見込み、また公的介護保険制度の施行を契機にと異業種からの福祉業界への参入が、ここ何年そして今も相次いでいます。
そして、人的なサービスにおいては措置制度の名残もみられますが、福祉業界も例に洩れず競争社会へと変わりつつあります。
しかしながら本来、競争によって受けるべき利用者の利益は市場原理の基に振り落とされ、低質な価格競争のみに集中しているのが現状です。
それにより、用具・用品・サービスの品質低下、サービス供給者の知識不足・モラルの低下、志高き個人事業者の参入難・事業難等、競争社会による弊害が多く産みだされています。また、深刻化を極める不況により、その活路を福祉業界に求める理念なき参入が、現状をさらに悪化させています。
福祉用具・サービス・介護関連用品は、虚弱高齢者・障害者など社会的弱者といわれる方を対象としています。また、購買者・利用者のもつ知識・情報は供給者・生産者のそれよりも少なく不利な状況にあり、用具やサービスの妥当性・信頼性を査定できません。
そればかりか、供給者・生産者が誠実な行動をとらなければ、また正しい知識や情報を伝えられなければ、質の悪いサービスを受けることになります。現に、使用されずに放置される用具・用品、供給者・生産者への不信、トラブル、しいては最悪の事故を引き起こしていることは様々な報告により明らかです。
今の福祉業界における市場原理による競争は、購買者・利用者に利益ではなく、とてつもない不利益をもたらしています。その不利益にも気づけない購買者・利用者の多いことも深刻な問題です。
本来、どの業界よりも先駆的に重視・尊重しなければならないはずの安全性・信頼性が既に危うく、憂うべく状況にあります。
そこで、我々同士は知識・経験・人間関係を活かし、購買者・利用者に用具やサービスの妥当性・信頼性を査定できるよう、安全・安心を提供する場として、「セイフティフィールズ」を設立いたします。そして、特定非営利活動法人として法人化することにより、法に則った法人運営、情報公開によるしっかりとした組織基盤をつくり、社会的信用を高めるとともに、組織の継続性・発展を図ります。
我々はこの法人を以って、購買者・利用者にとって、誠実な用具・サービス・人材が活かされる社会実現を目指し、福祉用具・サービス、介護関連用品の調査研究・教育普及・支援活動を通じて社会に貢献するものとします。その活動目標は、生活者の視点に立った福祉の増進・生活者に利益を齎す人材を育てる社会教育の推進に寄与するものといたします。